「ダイエットを始めたいけれど、何から変えればいいのかわからない」「食事を減らしているのに体重が思うように変わらない」「運動を始めても長続きしない」と悩んでいませんか?
ダイエットというと、食事を極端に減らしたり、毎日激しい運動をしたりするイメージがあります。しかし、無理のある方法は長続きしにくく、元の生活に戻ったときに体重も戻ってしまうことがあります。
大切なのは、短期間で大きく体重を落とすことだけを目標にするのではなく、現在の食事・身体活動・睡眠・生活リズムを見直し、無理なく続けられる習慣を一つずつ作ることです。
この記事では、ダイエットを始める前に確認したい基本から、食事の整え方、運動の取り入れ方、間食や外食への対処法、体重を記録する方法、挫折しにくい7日間の始め方まで、具体的に紹介します。
ダイエットを始める前に何を確認すればいい?
最初に確認したいのは、「本当に減量が必要なのか」と「現在の生活のどこを変えられそうか」です。
体重だけを見て「もっと痩せなければ」と判断するのではなく、身長と体重からBMIを計算したり、腹囲や健康診断の結果、日常生活での体力なども含めて考えることが大切です。
BMIは「体重kg÷身長m÷身長m」で計算できます。日本では成人のBMI25以上が肥満に分類されますが、BMI25以上だからといって、すべての人が医学的に減量を必要とするわけではありません。
また、BMIが標準範囲に入っていても、食生活が乱れていたり、運動不足だったりする場合は、体重を減らすことより生活習慣を整えることを目標にしたほうがよいケースもあります。
まずは次の項目を書き出してみましょう。
現在の体重
身長
腹囲
1日の歩数
運動する回数
間食の回数
甘い飲み物を飲む頻度
睡眠時間
外食やコンビニを利用する頻度
数字を把握すると、「なんとなく太った」という感覚ではなく、具体的な改善点を見つけやすくなります。
ダイエットでは食事をどう変えればいい?
ダイエット中の食事は、単純に「食べない」ことを目指すのではなく、食べる量と内容を見直すことが基本です。
厚生労働省も、極端に特定の食品を抜いたり食事量を減らしたりするのではなく、主食・主菜・副菜を組み合わせたバランスのよい食事を基本に、具体的な目標を設定する方法を紹介しています。
例えば、次のように変えてみましょう。
朝食
ご飯+卵+味噌汁
全粒粉パン+無糖ヨーグルト+果物
ご飯+納豆+野菜
朝食を食べるかどうかは生活スタイルによって異なります。重要なのは、朝食を抜くこと自体を「痩せる方法」と考えるのではなく、1日全体の食事量と栄養バランスを整えることです。
昼食
外食やコンビニを利用する場合は、主食だけで済ませないことを意識します。
例えば、
「菓子パン2個」
よりも、
「おにぎり+サラダ+卵や魚などの主菜」
という組み合わせにすると、食事の構成を整えやすくなります。
夕食
夕食では、揚げ物や脂質の多い料理が続かないように注意し、魚、鶏肉、大豆製品などの主菜と野菜料理を組み合わせます。
「夕食は一切炭水化物を食べない」という極端な方法ではなく、自分の活動量や食事全体を見ながら量を調整することが重要です。
ダイエット中は糖質を完全に抜いたほうがいい?
糖質を完全に抜くことを目標にする必要はありません。
ご飯、パン、麺類などの主食は重要なエネルギー源です。ダイエットでは「糖質だから悪い」と決めつけるのではなく、食べる量や食品の選び方を見直すことが大切です。
例えば、
大盛りご飯を普通盛りにする
甘い菓子パンを毎日食べる習慣を減らす
麺類だけで済ませず、野菜やたんぱく質を加える
清涼飲料水を水や無糖のお茶に置き換える
といった方法があります。
特に見直しやすいのが「飲み物」です。
食事を大幅に減らすより、砂糖入り飲料を無糖飲料へ変更するほうが、生活に取り入れやすい人もいます。
「禁止する食品」を増やすのではなく、「置き換えられるもの」を探すことが継続のポイントです。
ダイエットではたんぱく質をどう取り入れればいい?
たんぱく質は、肉、魚、卵、大豆製品、乳製品などに含まれています。
ダイエット中だからといって、野菜だけの食事にするのではなく、主菜を適量取り入れて食事全体のバランスを整えましょう。
例えば、
鶏肉
魚
卵
豆腐
納豆
無糖ヨーグルト
などを普段の食事に取り入れられます。
ただし、「高たんぱく質ならいくら食べてもよい」という意味ではありません。食事全体の量や脂質、調理方法なども考える必要があります。
また、腎臓の病気などがある場合は、たんぱく質の摂取について個別の調整が必要になることがあります。持病がある方や食事制限を受けている方は、自己判断で極端な食事変更をせず、医師や管理栄養士などに相談してください。
ダイエット中の間食はどうすればいい?
間食を完全に禁止すると、かえってストレスが大きくなる人もいます。
まずは「何を」「どのくらい」「なぜ食べているのか」を確認してみましょう。
例えば、
「午後3時になると習慣的にお菓子を食べる」
のであれば、本当に空腹なのか、それとも仕事の休憩や気分転換で食べているのかを考えてみます。
間食をする場合は、食べる量を決めてから食べる方法がおすすめです。
袋のまま食べるのではなく、小皿に取り分けるだけでも「どれくらい食べたか」を把握しやすくなります。
また、無糖ヨーグルト、果物、少量のナッツなど、自分の食生活に取り入れやすい食品へ置き換える方法もあります。
重要なのは、「間食=失敗」と考えないことです。
1回食べたからといって、その日のダイエットが失敗になるわけではありません。
ダイエットでは運動をどれくらいすればいい?
運動は「一度に長時間行うこと」より、生活の中で継続できる身体活動を増やすことから考えましょう。
厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、成人について、歩行または同等以上の強度の身体活動を1日60分以上、筋力トレーニングを週2~3日行うことなどが推奨されています。ただし、個人差を踏まえて、可能なものから取り組むことも重要とされています。
最初からこの数字を完璧に達成する必要はありません。
例えば、
エレベーターではなく階段を使う
近所への買い物は歩く
昼休みに10分歩く
電車では一駅手前で降りる
30分ごとに立って少し動く
などから始められます。
「運動する時間がない」と考えるのではなく、「日常生活の中で少し動く時間を増やす」と考えると続けやすくなります。
筋トレはダイエットに取り入れたほうがいい?
筋力トレーニングは、ダイエット中の身体活動の選択肢の一つです。
特に初心者なら、器具をそろえる必要はありません。
例えば、
スクワット
椅子に座るような動作を意識しながら、無理のない範囲で行います。
壁を使った腕立て伏せ
通常の腕立て伏せが難しい場合は、壁に手をついて行う方法から始められます。
ヒップリフト
仰向けになり、膝を曲げた状態からお尻を持ち上げます。
最初から回数を増やしすぎず、「週2回から始める」など具体的なルールを作ると習慣化しやすくなります。
痛みがある場合は無理に続けず、必要に応じて専門家へ相談してください。
ダイエットでは睡眠とストレスも見直すべき?
ダイエットを食事と運動だけの問題として考えないことも大切です。
睡眠不足や仕事などによるストレスが続くと、生活リズムが乱れたり、食事や間食のコントロールが難しくなったりする場合があります。
そのため、
寝る直前までスマートフォンを見続けない
起床時間を大きく変えない
就寝前の食事や飲酒を見直す
入浴や読書など自分に合ったリラックス方法を取り入れる
日中に身体を動かす
など、生活全体を整えることを意識しましょう。
「ダイエットだから我慢する」のではなく、「続けやすい生活を作る」という考え方が重要です。
ダイエットの進み具合は体重だけで判断していい?
体重は重要な指標の一つですが、体重だけで毎日の成果を判断すると、数字の変化に振り回されやすくなります。
体重は食事、水分、排便、活動量などによって日々変動します。
そこで、次の項目を一緒に記録してみましょう。
| 記録する項目 | 確認するポイント |
|---|---|
| 体重 | 長期的な変化を見る |
| 腹囲 | 体型の変化を見る |
| 歩数 | 身体活動量を確認する |
| 間食 | 食べる頻度を確認する |
| 飲み物 | 甘い飲料の量を確認する |
| 睡眠 | 生活リズムを確認する |
毎日の数字だけで一喜一憂するのではなく、1~4週間程度の変化を見るようにしましょう。
厚生労働省も、食事記録によって「いつ、何を、どのように食べたか」を把握し、改善点を見つける方法を紹介しています。
ダイエットを続けるための7日間の始め方とは?
「明日から完璧なダイエットを始める」と考えると、負担が大きくなります。
そこで、最初の7日間は次のように取り組んでみましょう。
1日目
現在の体重、腹囲、歩数、間食などを記録します。
2日目
砂糖入り飲料を1回分だけ無糖飲料へ変更します。
3日目
昼食か夕食に野菜料理を1品追加します。
4日目
10~20分程度、普段より多く歩きます。
5日目
間食を食べる前に「本当に空腹なのか」を確認します。
6日目
自宅で軽い筋力トレーニングを行います。
7日目
1週間を振り返り、「続けられそうだった習慣」を一つ選びます。
ここで大切なのは、7日間で大幅に体重を減らすことではありません。
自分に合う習慣を見つけることが目的です。
ダイエットでよくある失敗には何がある?
食事を極端に減らしてしまう
「早く痩せたい」という気持ちから、食事を極端に減らす方法は継続しにくくなります。
主食・主菜・副菜などを基本に、食事全体の量と内容を見直しましょう。
最初から毎日運動する
最初から高い目標を設定すると、忙しい日に実行できず、そこで習慣が途切れることがあります。
まずは週2回、10分からなど、自分が実行できる目標にする方法があります。
体重が減らないとすぐに方法を変える
体重は日々変動するため、数日間の数字だけで判断するのは適切ではありません。
食事、身体活動、睡眠などを記録しながら、一定期間の変化を確認しましょう。
一度食べ過ぎただけで諦める
外食や飲み会で食べ過ぎることは誰にでもあります。
重要なのは、その後に極端な食事制限をすることではなく、次の食事から通常の生活へ戻すことです。
ダイエットでよくある質問とは?
Q1. ダイエットは食事と運動のどちらが重要ですか?
どちらか一方だけに限定するのではなく、食事内容の改善と身体活動量の増加を組み合わせることが基本です。特に減量では、摂取エネルギーを見直すことが重要ですが、身体活動を取り入れることで健康的な生活習慣を作りやすくなります。
Q2. 毎日体重を測ったほうがいいですか?
毎日測ることが負担でなければ、同じような条件で記録して変化を見る方法があります。ただし、1日の増減だけで判断せず、一定期間の傾向を見ることが大切です。
Q3. ダイエット中にお菓子を食べてもいいですか?
完全に禁止する必要はありません。食べる量や頻度を決め、食事全体とのバランスを考えることが大切です。
Q4. 夜に食事をすると太りますか?
「何時以降に食べたら必ず太る」と単純に考えるのではなく、1日の食事量や食事内容、就寝との時間などを含めて考えましょう。就寝直前の大量の食事は避け、生活リズムに合わせて調整することが重要です。
Q5. 糖質制限をしたほうが早く痩せますか?
糖質を完全に排除することを目標にする必要はありません。主食の量を見直したり、甘い飲料や菓子類を減らしたりするなど、無理なく続けられる方法を優先しましょう。
Q6. ウォーキングだけでもダイエットできますか?
ウォーキングは日常生活に取り入れやすい身体活動です。厚生労働省も、歩行または同等以上の強度の身体活動を成人では1日60分以上行うことなどを推奨しています。ただし、個人差があるため、最初は現在より少し多く歩くことから始めてもよいでしょう。
Q7. 筋トレは毎日必要ですか?
毎日行う必要はありません。厚生労働省のガイドでは、成人の筋力トレーニングを週2~3日行うことが推奨されています。
Q8. ダイエットは何kgくらい減らせばいいですか?
一律に「何kg減らす」と決めるのではなく、現在のBMI、健康状態、年齢、生活習慣などを考えて目標を設定することが大切です。肥満や健康上の問題がある場合は、医療機関で相談する方法もあります。
Q9. 体重が減らなくなったらどうすればいいですか?
まずは食事量、間食、飲み物、歩数、運動、睡眠などを振り返りましょう。体重は短期間でも変動するため、数日だけで「失敗した」と判断しないことが重要です。
Q10. ダイエット後のリバウンドを防ぐにはどうすればいいですか?
減量が終わったからといって以前の生活へ完全に戻すのではなく、続けられる食事と身体活動の習慣を残すことが大切です。減量後も体重や生活習慣を定期的に確認しましょう。
まとめ|ダイエットのコツは無理なく続けられる習慣を作ること
ダイエットで最も大切なのは、短期間で体重を大きく減らすことだけを目指さないことです。
極端な食事制限や過度な運動は、最初は頑張れても、仕事や家庭などの日常生活との両立が難しくなれば継続できません。
まずは現在の食事、間食、飲み物、歩数、運動、睡眠などを確認し、「自分が変えやすいところ」を一つ見つけてみましょう。
例えば、砂糖入り飲料を無糖飲料に変更する、昼食に野菜とたんぱく質を加える、10分多く歩く、週2回だけ筋力トレーニングをするなど、小さな変更でも構いません。
厚生労働省の身体活動・運動ガイドでも、個人差を踏まえ、可能なものから取り組み、今より少しでも多く身体を動かすことが基本とされています。
また、減量が必要な場合でも、「食べない」ことだけを目標にせず、バランスのよい食事、身体活動、睡眠などを含めた生活全体を見直すことが重要です。厚生労働省も、主食・主菜・副菜をそろえた食事を基本に、具体的で実践しやすい目標を設定することを勧めています。
今日から始めるなら、まず現在の体重と生活習慣を記録し、次の7日間で「無理なく続けられそうなこと」を一つ試してみましょう。
ダイエットは、完璧に取り組むことよりも、途中で失敗しても生活に戻しながら続けることが大切です。
なお、急激な減量を考えている方、BMIが低い方、持病や服薬がある方、妊娠中・授乳中の方、食事制限について医師から指示を受けている方などは、自己判断で減量を進めず、医師や管理栄養士などの専門家に相談してください。
「痩せるために我慢する生活」ではなく、「健康的な生活を続けた結果として体重を整えていく」ことを目指すことが、長期的なダイエットのコツです。

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